私は大学生の頃、キャバ嬢として数ヶ月間働いていました。
場所は名古屋・錦、夜の街です。
当時名古屋で有名な女子大に通っていた私は、同じ大学に通う友人の勧めで、キャバ嬢としてまず1日体験をしてみました。
1日体験ではまずドレスを貸してくれて、髪のセットは軽く自分でやります。
お店の方達に挨拶し、軽くお店のシステムやルールなどの説明を受けました。
最初に席についたのは、人気キャバ嬢の方のヘルプです。
初めてでよく分かりませんでしたが、お酒を作ったり、軽くお話ししたりして、ぎこちなくも仕事をこなしました。
私は色々な場面でどうすれば良いか分からず、終始挙動不審だったと思うのですが、何故か店長さんに気に入られたようです。
そのまま本入店することになり、週末のみ数時間出勤することになりました。
基本的に金曜日と土曜日の出勤で、時間は終電で間に合うように返してくれるとのことで安心しました。
時給は3,000円くらいだったので、大学生のバイトとしては割と稼げる印象でした。
この時給はキャバ嬢としては安めだったかも知れませんが、当時の私としては満足でした。
私は下戸で全くお酒が飲めなかったので、お酒を作ることと、場を盛り上げることに専念しました。
飲まない私はもちろんお酒の種類や飲み方には疎く、覚えるのにはかなり苦労しました。
しかし、店長さんや黒服さんが丁寧に教えてくれたおかげで、少しお酒に詳しくなれました。
お酒が飲めないキャバ嬢は珍しく、露骨に嫌な顔をするお客さまもいました。
しかし、それでも店長が雇ってくれたんだから、と堂々としていました。
私は大学生のバイトということもあり、ナンバー争いをするような感じではなくヘルプ要因でした。
だからこそ、割と気楽に働くことができて、楽しく仕事ができました。
働き始めてすぐに分かったのは、やはりキャバクラは女の世界だということです。
ロッカーやキッチンでは、他のキャバ嬢の愚痴を言っていたり、露骨に嫌がらせをするキャバ嬢を見かけました。
私は大学生だからと、あまり人気キャバ嬢さんたちの視界には入ってなかったようで命拾いしました。
でもあのドロドロとした感じを見ると、怖い世界だなと思いました。
キャバ嬢として働いた日は、帰宅すると深夜2時頃になっていました。
寝るのはなんだかんだで、3時頃になります。
睡眠命の私はそんな生活が辛くて、お店を数ヶ月で辞めてしまいました。
勤務した翌朝起きるのは昼頃になり、堕落した生活という感じが嫌だったのも、退店を決めた理由の一つでした。